D.O.Ca.リオハ特選原産地呼称統制委員会の委員長 Luis Alberto Lecea ルイス・アルベルト・レセア氏と、リオハワイン騎士団の騎士団長の Javier Gracia ハビエル・グラシア氏は、イギリス人ジャーナリストのマスター・オブ・ワイン、Tim Atkin ティム・アトキン氏をリオハワイン騎士団の特別騎士に任命しました。騎士団の上級叙任式には、リオハワイン騎士団の高官らが参加する中、 D.O.Ca.リオハ特選原産地呼称統制委員会本部にて開催されました。
叙任後、Tim Atkin ティム・アトキン氏は、『リオハは、1986年、自分がプロとして活動を始めた頃に最初に訪れたワイン産地のひとつで、自分にとって大切な場所』、そして、『リオハの人々、大地、リオハワインのスタイルが大好き。今、リオハはその歴史の中でも大事な瞬間にある。』とコメント。『リオハは銘醸地として知られているが、リオハはもっとその土壌の素晴らしさをプロモーションすべき。私が思うに、良質なリオハワインは非常に優れているにも関わらず、市場価格が安すぎる』と訴えました。
リオハを熟知する アトキン氏は、イギリスのタイムズ紙やオブザーバー紙をはじめ、ワインジャーナリストとして30年ほど活躍しており、25を超える賞を受賞しています。
Tim Atkin ティム・アトキン氏は、Glenfiddich賞を5つ、Prix du Lanson賞を4つ、イギリスにおける今年のワインコラムニストに4度、2007年にはWine & Spiritコンペティションにて、今年のワインコミュニケーターのインターナショナル賞を受賞。現在は、The World of Fine Wine、Intelligent Life、Gourmet Traveller Wine, Imbibe、Decanter、Wine-Search、Fine Drink (China)、Woman & Homeなどで多数執筆しているほか、BBC Saturday Kitchen の番組にも度々登場。また、世界有数のワインコンクールのひとつ、International Wine Challenge の共同主催者でもあります。
アトキン氏は、『しっかりとした伝統に、モダンさを取り入れテンプラニーリョをベースとした素晴らしい赤ワインをつくる産地』として、2007年、 "アトキンが選ぶ今年のワイン産地"にD.O.Ca.リオハを選びました。また、2008年10月にリオハを訪れた際、『リオハは品質の代名詞。他の産地と異なり、常にモダンなワインであり続ける』と確信し、『ぶどう畑の区画別、生産者別、品種別にワインをつくり、リオハのテロワールの素晴らしさを表現すべき』とのコメントも。
叙任式での騎士団長のコメントにもあった通り、アトキン氏はイギリス市場におけるリオハワインの普及に多大な貢献をし、そのおかげで、ここ数年、イギリスのリオハワイン輸入量は大幅に増加。2014年、イギリスにおけるリオハワインの販売量は3600万リットルに達し、これは前年比で10%増、リオハワインの輸出量の35%を占め、主要なの輸出先となっています。