Casa Masaveu カサ・マサベウ・グループより、広報担当の Laura Puente Pascual ラウラ・プエンテ・パスクアル氏が来日。大阪(6月24日)、名古屋(6月25日)、東京(6月26日)の3都市でメーカーズディナーが開催されました。ラウラ氏は、リオハ大学醸造学科で学び、複数ワイナリーでの醸造経験もあるとのこと。Que aprovecheでは、恵比寿にあるスペインレストラン Fonda Sant Jordi フォンダ・サン・ジョルディ(東京都渋谷区恵比寿1-12-5 萩原ビル3 2F)にて開催されたセミナーに参加させて頂きました。
Casa Masaveu カサ・マサベウ・グループは、Fillaboa フィジャボア(ガリシア)、Murua ムルア(リオハ)、Leda レダ(リベラ・デル・ドゥエロ)、Pagos de Araiz パゴス・デ・アライス(ナバラ)の4つのワイナリーのほか、シドラをつくるValverán
ヴァルヴェラン(アストゥリアス)の5社で構成。
マサベウ・グループのフィロソフィーは、『自社畑で栽培するぶどうのみを使い、最高品質のワインをつくること。また、シャトー形式にこだわり、樹齢の古いぶどうで栽培される、固有品種を用い、それぞれの土地のテロワールをしっかりと表現すること。』と、ラウラ氏。
マサベウ・グループの歴史は、もともとカタルーニャ地方でぶどう栽培・ワイン醸造を行っていた、D. Federico Masaveu ドン・フェデリコ・マサベウがアストゥリアスに移住し、マサベウ家は一旦ワインづくりから離れていたものの、再びワインづくりをしようと立ち上がり、Pedro Msaveu ペドロ・マサベウ氏が1974年にリオハにMurua ムルアを買収、1990年代後半にはリアス・バイシャスの Fillaboa フィジャボアを買収、2000年にはナバラのオリテにPagos de Araiz パゴス・デ・アライス、アストゥリアスにValverán ヴァルヴェランを設立、2009年にリベラ・デル・ドゥエロとトロに股がるぶどう畑をもつ Leda レダを買収、いずれも一貫したフィロソフィーのもと、品質にこだわったワイン、オルホ、シドラづくりを続けています。
セミナーではFillaboa フィジャボア(D.O.リアス・バイシャス)、Murua ムルア(D.O.Ca.リオハ)、Leda レダ(V.T.カスティーリャ・イ・レオン)、Pagos de Araiz パゴス・デ・アライス(D.O.ナバラ)の4つのワイナリーのワインをテイスティング。
中でも印象的だったのが、Fillaboa フィジャボアの標高の異なるぶどう畑で栽培されたぶどうからつくられた2つのアルバリーニョ。
はじめに頂いたのは、川に近い低地の畑(棚仕立て)で栽培されたぶどうからつくられた Atlantik アトランティック 2012。色は麦わら色で、柑橘類(グレープフルーツ)、りんご、刈り立ての青草のアロマ。ファーストアタックの酸味も心地よく、フレッシュな印象のワインでした。
次に頂いたのが高地にあるぶどう畑(垣根仕立て)で栽培されたぶどうからつくられた、 Fillaboa Albariño フィジャボア・アルバリーニョ
2011で、色はゴ—ルドに近いキラキラとしたイエロー。低地にくらべ、ぶどう樹が必死に根をはってぶどうへと栄養を運ばなければならず、そのため、アロマの凝縮した、深みのある味わいのワインになるとのこと。力強いりんごのアロマに桃やライム、グレープフルーツなどの柑橘のアロマが加わった複雑なアロマで、まろやかな酸味が特徴のワインでした。
そのほか、リオハのMurua Blanco 2009やMurua Reserva
2005など、エレガントなワインもテイスティング。一貫したフィロソフィーのもとでつくられる、D.O.リアス・バイシャス、D.O.Ca.リオハ、D.O.ナバラ、V.T.カスティーリャ・イ・レオンと、スペインワインを代表する銘醸地のワインを一度に試飲できる、貴重なセミナーでした。
商品に関するお問合せ先:株式会社イムコ http://www.ymco.co.jp/
スペインレストラン、バルの広報担当の方、イベント情報がありましたら、ぜひ、ケ アプロヴェーチェまで!
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