日本は、スペイン、とりわけシェリーに関心が高い国。日本人はアルコールを代謝する酵素がない人が多いため、シェリーおよびその他のワインの主要マーケットにはなり得ないのだけれども、スペイン人、あるいは、ヘレスの人々が、日本人のもつシェリーへの情熱の半分でも持っていたら、すごいことになっていたでしょう。
日本人のシェリーに対する熱狂ぶりを示す証拠のひとつが、日本には100人を超える原産地呼称統制委員会公認の日本人オフィシャル・ベネンシアドールがいることであり、彼らは日本におけるシェリー大使として、すばらしい活躍をしています。
また、最新の例を上げると、3月28日、東京にあるスパニッシュタパス&シェリーバーのBar de Ollaría バル・デ・オジャリアが、同じく東京の同エリアにあるSherry Club シェリー・クラブが持っていた、シェリー最多品揃えのギネスの認定を更新しました。
Bar de Ollaría バル・デ・オジャリアは、銀座にあるレストランで、28日、2005年に前レコード保有者が記録した数を約70アイテムほど延ばし、シェリー293アイテムという品揃えの多さで世界最多となるギネスブックの認定を受けたことを発表。
同店の責任者は、「ギネス認定は昨年12月10日に知ったが、100種を数えるセレセクトシェリー 2時間飲み放題のギネス認定スペシャルキャンペーン(2時間で2,930円 ※要予約)の開催に合わせ、この度の発表とさせて頂きました」とコメント。
また、同店は、第2回となる International Sherry Week インターナショナル・シェリー・ウィーク にも参加予定。International Sherry Week
インターナショナル・シェリー・ウィークは、6月2日から8日まで、バルやレストラン、ワイナリー、ホテルなど様々な形で、世界中の人たちがシェリーを楽しむ特別な1週間となります。Bar de Ollaría バル・デ・オジャリアは2007年12月にオープン、立ち飲みで10名、その他テーブル席が10名ほど。
同店には4名のオフィシャル・ベネンシアドールがおり、そのうちの2名は日本で毎年開催される同ベネンシアドールコンクールの優勝者。現在、日本には130名以上のオフィシャル・ベネンシアドールがいます。そのうちのひとりが同店店長の中瀬
航也氏で、2000年にGozález Byass ゴンサレス・ビアス社で、2002年にOsborne オスボルネ社でべネンシアドールの実技試験に合格しています。
日本のタパスバルでは、グラスシェリーに、スペイン料理のシンボルでもある生ハムを合わせるのが定番で、日本人には大変好評。中瀬氏は、Sánchez Romero Carvajal サンチェス・ロメロ・カルヴァハル社よりコルタドール・デ・ハモン(生ハムカッティング職人)の称号も得ています。
生ハム、トルティーリャ、パエーリャ、そして、その他の多くの優れたスペイン料理は、バル・デ・オジャリアのメニューには欠かせません。店長の中瀬氏は、日本で最初のシェリーおよびモンティーリャ・モリエスのワインに関する本の著者でもあり、日本におけるシェリーの功労者。今年はシェリー産地であるヘレスはヨーロッパワイン都市でもあり、中瀬氏も日々勢力的にシェリーの普及に情熱を傾けています。
El récord Guinness del jerez es patrimonio de los japoneses
http://www.diariodejerez.es/article/jerez/1740115/record/guinness/jerez/es/patrimonio/los/japoneses.html
http://www.diariodejerez.es/article/jerez/1740115/record/guinness/jerez/es/patrimonio/los/japoneses.html
※この記事は、www.isherryweek.com の情報提供に基づいて掲載しております。
インターナショナル・シェリー・ウィーク公式ページ
スペインレストラン、バルの広報担当の方、イベント情報がありましたら、ぜひ、ケ アプロヴェーチェまで!
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木村 友胡 (火曜日, 01 4月 2014 08:57)
バル・デ・オジャリア銀座店のオープン日である12月10日にギネス世界記録の認定が下りたとのこと。めったにない素敵な偶然が重なったようです。おめでとうございます!!
また、色々な情報がこの記事に盛り込まれているので、勉強になりました。
いつも情報ありがとうございます!!
que-aproveche (木曜日, 03 4月 2014 04:27)
木村さま
コメント、ありがとうございます。日本でシェリーに関するギネス記録更新とは、素晴らしい限りですね。
何だか、今年は日本とスペイン、日本とヘレスがより近く感じられますっ。