今年のチャコリ(2013年の収穫)の生産量は大幅ダウン、気になる品質は・・・

チャコリ・デ・ビスカイア (www.diariodegastronomia.com)
チャコリ・デ・ビスカイア (www.diariodegastronomia.com)

Txakoli de Bizkaia チャコリ・デ・ビスカイアの2013年の収穫が、春から夏の初めにかけての天候不良の影響で、昨年比で39.83%減となりました。ぶどうの収穫量および生産されたチャコリワインの量は2008年の生産量にまで落ち込みました。

しかし、18日火曜日ビルバオで行われた記者会見での原産地呼称統制委員長の Juan Carlos Ercoreca フアン・カルロス・エルコレカ氏のコメントによれば、幸運なことに、今回の収穫量の減少は品質には影響はなく、果実の量が少なかったおかげで、日照を多く受け、収穫したぶどうの成熟度は非常に良好で、そのため2013年のチャコリ・デ・ビスカイアの品質は高品質だったここ数年のレベルと同等程度となる見込みとのこと。


収穫量は減少

原産地呼称統制委員会は、2013年の収穫の大幅な減少の原因を、春から初夏にかけて気温が低く、降雨が多かったためで、例外的な気象条件によるものと説明。そのため、開花時期が6月後半から7月初めになるという大幅な遅れが生じ、比較的冷涼な地域のぶどうを除いて、結実不良が多かったようです。

 

一方、夏は降雨がなく、気温も高かったため、もっとも初夏の気温は平均的でしたが、9月、10月は非常に乾燥しており、気温も高かったため、ぶどうの成熟度は大変良好でした。収穫開始の時期を逃したということではないのですが、例年に比べると大分遅い収穫開始となり、過去を振り返っても最も遅い年のひとつと言えるでしょう。収穫開始は大体10月12日から20日で、10月27日には収穫を終えました。

 

そういうわけで、例年の平均値と比べるとかなり生産量の低い年となりました。このような状況から、原産地呼称統制委員会は、今年に限り、1ヘクタールあたり11,000kgまで収量制限を緩和することを承認しました。

 

2007年、2008年、2009年に植えた124ヘクタールの樹齢の若い畑については、この収穫量減に対する緩和策の対象にはなく、最終的に収穫量は数年前のボリュームに逆戻りするでしょう。



品質は変わらず

これらの収穫量の減少、および、収穫期の遅れは、最終段階のぶどうの成熟プロセスにとっては非常によいものでした。ぶどう樹1本1本のかかえる果実の量が少ないため、果房の通気性が大変よく、また、9月、10月は天候に恵まれ、例年より気温が高く、降雨がなかったため、実った果実の品質は大変すばらしい出来となり、2013年のチャコリは素晴らしい出来となることが見込まれ、ここ数年と同質のクオリティーとなるでしょう。

 

[出典 fuente]

www.diariodegastronomia.com 2014年2月19日掲載記事

Este año tendremos menos txakoli

※この記事は、www.diariodegastronomia.com の許可を得て掲載しております。
 
 
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