【Macabeo マカベオ】
別名ビウラともいう。カヴァのベースとなる品種。バダホス、ラ・リオハ、タラゴナ、サラゴサで栽培されている。D.O.カラタユ、D.O.コンカ・デ・バルベラ、D.O.コステルス・デル・セグレ、D.O.ナバーラ、D.O.ペネデス、D.O.Ca.リオハ、D.O.ソモンターノ、D.O.タラゴナ、D.O.テラ・アルタの主要品種。
【Malbec マルベック】
黒ぶどう品種。フランス原産種で、数年前からリベラ・デル・ドゥエロで導入され、その他の地域でも少量ながら生産されている。
【Malvar マルバル】
白ぶどう品種。マドリード(73%)で多く栽培されているほか、グアダラハラ、トレドでも栽培されている。D.O.ビノス・デ・マドリードの主要品種。
【Malvasía マルバシア】
白ぶどう品種。ギリシア原産。アロマティックで、個性的なワインとなる。特に、バレンシア、サモラ、カナリア諸島で栽培されている。D.O.カラタユの主要品種。マルバシア・リオハーナという品種もあり、リオハで白ワインに多く用いられている。カタルーニャでは、Subirat Parent スビラッ・パレンの名で知られる。
【Malvasía de Sitges マルバシア・デ・シッチェス】
白ぶどう品種。マルバシアと比べ、収穫期が遅く、酸度が高い。海に近いため、うどん粉病に弱い。
【Malvasía Riojana マルバシア・リオハーナ】
白ぶどう品種。Malvasía マルバシア参照。
【Malvasía Rosada マルバシア・ロサーダ】
黒ぶどう品種。D.O.ラ・パルマ、D.O.タコロンテ-アセンテホ、D.O.バジェ・デ・グイマール、D.O.バジェ・デ・ラ・オロタバ、D.O.イコデン-ダウテ-イソーラなど、カナリア諸島で栽培されている。ぶどう樹は、白ぶどう種のマルバシアと類似性がある。果房の大きさは中くらいで、それほど凝縮はしていない。果粒は球状で、色はピンク色で、大きさは中くらい。通常はブレンドに用いられる。
【Mandó マンドー】
黒ぶどう品種。バレンシアの土着品種で、希少品種。現在、試験的導入段階にある。果房が小さく、果粒は詰まっておらず、内径が小さく、生産性は中庸。
【Manseng マンセン】
白ぶどう品種。グロ・マンセンとプティ・マンセンがあり、フランスのジュランソンAOCのベースとなる白ぶどう種。スペインでは、D.O.チャコリ・デ・ビスカイア、D.O.チャコリ・デ・アラバで使われている。グロ・マンセンは、ドライでフレッシュなほんのり香りのあるワインとなり、プティ・マンセンはしっかり熟すと、アルコール度数の高い、トロピカルフルーツのアロマをもったワインとなる。
【Manto Negro マント・ネグロ】
黒ぶどう品種。バレアレス諸島の土着品種。D.O.ビニサレムの主要品種。ライトなワインとなり、少し樽で熟成させると、とてもバランスのとれたワインとなる。
【Marmajuelo マルマフエロ】
白ぶどう品種。果房はコンパクトで、大きさは中くらい。円柱状の翼状で、葉の大きさはやや小さめで、形状はくさび形で、短く、色は黄緑色。酸度が高く、大変高貴な酸を感じるワインとなる。カナリア諸島で栽培されている。別名、Bermejuela ベルメフエラ、Vermejuelo ヴェルメフエロとも呼ぶ。
【Maturana Tinta マトゥラナ・ティンタ】
黒ぶどう品種。果房は小さく、コンパクト。漿果も小さく、果皮は青味がかった黒色、あるは、赤みがかった黒色で、葉が多い。発芽期が早く、成熟期は中くらい。やわらかく、通気性のよい、小石の多い土壌を好む。モストには酸は乏しく、糖度は高い。リオハ・アラベサの土着品種で、最近復活した品種。
【Mencía メンシア】
黒ぶどう品種。最近の研究によれば、カベルネ・フランに非常によく類似しているとのこと。高品質のワインとなる。レオン(68%)、サモーラ、ルーゴ、オレンセで栽培されている。D.O.バルデオラス、
D.O.ビエルソの主要品種。
【Merenzao メレンサオ】
黒ぶどう品種。D.O.バルデオラスの土着品種。他の多くのガリシアの品種同様、希少品種。
【Melrot メルロー】
黒ぶどう品種。アロマティックで、繊細なワインとなる。ボルドー原産品種。カベルネ・ソービニヨンの次に世界で多く栽培されている品種。スペインでは、特に、リベラ・デル・ドゥエロやナバーラで栽培されている。
【Merseguera メルセゲラ】
白ぶどう品種。個性豊かな品種で、バレンシア(69%)、タラゴナ、アリカンテで栽培されている。D.O.バレンシアの主要品種。
【Moll モル】
白ぶどう品種。別名Prensal プレンサルともいう。マジョルカの白ワインのベースとなる品種。D.O.ビニサレムで多く栽培されており、ライトでバランスのとれたワインとなる。
【Monastrell モナストレル】
黒ぶどう品種。糖度が高く、多産型の品種。色素が濃く、アルコール度数の高いワインとなる。特に、ムルシア(52%)、アリカンテ、アルバセテ、バレンシアで栽培されている。D.O.アリカンテ、D.O.アルマンサ、D.O.コステルス・デル・セグレ、D.O.フミージャ、D.O.ペネデス、D.O.バレンシア、D.O.イエクラの主要品種。
【Morenillo モレニーリョ】
黒ぶどう品種。D.O.テラ・アルタの土着品種。
【Morisca モリスカ】
黒ぶどう品種。スペイン各地で栽培されているが、いずれも少量。カニャメロで多く栽培されているが、多くはテーブルワイン用。
【Moristel モリステル】
黒ぶどう品種。ウエスカ、サラゴサで多く栽培されている。D.O.ソモンターノの主要品種。
【Moscatel モスカテル】
白ぶどう品種。アロマ豊かで、糖度の高いワインとなる。大変個性的なワインとなり、またそのまま食用にもされる。スペイン各地で広く栽培されているが、特にバレンシア、マラガで多く栽培されている。D.O.マラガ、D.O.バレンシアの主要品種。
【Moscatel de Alejandría モスカテル・デ・アレハンドリア】
白ぶどう品種。漿果が大きく、果肉が多く、色は淡黄色で、麝香を感じる。香り高く、糖度が他買う、とても特徴的なワインとなる。スペイン各地で栽培されているが、特に、バレンシア、マラガ、アリカンテ、カディス、ヘレス、カナリア諸島などの海岸地域で栽培されている。D.O.マラガ、D.O.バレンシアの主要品種。別名Moscatel Romano モスカテル・ロマーノの名で知られる。
【Moscatel de Grano Menudo モスカテル・デ・グラノ・メヌード】
白ぶどう品種。発芽が早く、石灰質土壌を好み、干ばつへの耐久力は中くらい。地中海東部流域起源の品種で、アンダルシアを中心に栽培され、また、ナバーラでも栽培されている。ドライ、セミドライ、甘口ワインがつくられ、アロマの高い、アルコール度数、酸度ともに高いワインとなる。
【Moscatel Morisco モスカテル・モリスコ】
白ぶどう品種。Moscatel de Grano Menudo モスカテル・デ・グラノ・メヌード参照。
【Moscatel Negro モスカテル・ネグロ】
黒ぶどう品種。スペインの品種で、Moscatel de Alejandría モスカテル・デ・アレハンドリアとFrankenthal フランケンタールの交配種。漿果はモスカテルの味がする。カナリア諸島で多く栽培されており、D.O.アボナ、D.O.グラン・カナリア、D.O.ランサロテ、D.O.ラ・パルマ、D.O.タコロンテ-アセンテホ、D.O.バジェ・デ・グイマール、D.O.バジェ・デ・ラ・オロタバ、D.O.イコデン-ダウテ-イソーラで栽培されている。また、D.O.ソモンターノでも栽培されている。
【Moscatel Romano モスカテル・ロマーノ】
白ぶどう品種。Moscatel de Alejandría モスカテル・デ・アレハンドリア参照。
【Moza Fresca モサ・フレスカ】
白ぶどう品種。別名Valenciana バレンシアナ、Doña Blanca ドニャ・ブランカともいう。Merseguera メルセゲラがガリシアのバルデオラスに定着し、広く栽培されるようになったもの。