D.O.ウティエル-レケーナ原産地呼称統制委員会は2014年の収穫について総括しました。収穫したぶどうの品質は大変良く、健康状態も良好なものの、『2014年の収穫量は152,729,000kgで、昨年の31%減。収穫減の原因は水不足によるもの。』と、D.O.D.O.ウティエル-レケーナ原産地呼称統制委員長の José Luis Robredo ホセ・ルイス・ロブレード氏。
2014年は降雨が非常に少なく、そのため、ぶどうの房ごと、あるいは部分的にぶどうがしおれてしまい、また、発芽期からぶどうの成熟期にかけて夜間の気温が1〜3℃低下ことが影響。
品種別にみると、D.O.ウティエル-レケーナで栽培されているのは主にボバル、テンプラニーリョ、マカベオ、ガルナチャ。そのうち土着品種であるボバルの生産量は全体の70%。ボバルからつくられるワインは色が濃く、十分なタンニンがあり熟成に適したタイプ。色の濃い、ボディのしっかりとした、複雑味のある味わいの赤ワイン、または、フルーティーなロゼワインとなります。
品種 | 昨年比(%) | 2014年 (kg) | 2013年 (kg) | 昨年との差 (kg) |
Bobal | -32,6 | 101.875.303 | 151.254.530 | -49.379.227 |
Tempranillo | -39,3 | 19.302.316 | 31.799.864 | -12.497.548 |
Macabeo | -12,2 | 16.971.807 | 19.331.026 | -2.359.219 |
Garnacha | 8,3 | 4.806.567 | 4.438.173 | 368.394 |
D.O.ウティエル-レケーナの平均標高は720メートル、ぶどう栽培面積は34,400ヘクタールほど。地中海性気候と内陸性気候の両方の影響を受ける気候で、これがウティエル-レケーナのワインを独特なものにしています。赤ワインとロゼワインは、ボバルからつくられます。イベロ族の遺跡が示すように、この地域でのぶどう栽培の歴史は2,500年と大変古いのです。
[出典 fuente]
www.vinetur.com 2014年12月10日掲載記事(抜粋)
Sequía y la marchitez fisiológica responsables de la baja producción en la DO Utiel-Requena
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