ワインのタイプが多様なワケ

ワインのタイプが多様なワケ (www.vinetur.com)
ワインのタイプが多様なワケ (www.vinetur.com)

土壌、ぶどう品種、ぶどう栽培農家の手入れ、気候などなど、様々な要因によって、ワインのタイプは決定づけられています。

ワインにはそれぞれスタイルがあり、様々な一連の要因が融合して、各ワインのタイプが形作られています。ぶどう樹が育つ土壌、その年その年多くの要素を含有する気候条件、醸造に使用されるぶどう品種、ぶどう畑の手入れをする栽培家の手、そして、醸造し、市場へと送り出す醸造家の手。。。これらの要因すべてのコンビネーションによって、つくられるワインのタイプ、スタイルは変わってくるのです。
 
 
土壌についてみていくと、土地、構成、色、温度、深さなどがワインに影響を与えます。中でも、畑の位置する地形や標高といったファクターは、出来上がるワインのタイプに大変重要な役割を果たしているのです。実際、ぶどう樹は丘や平野を好みますが、これらの地帯は霜のリスクが大きいもの。
 
 
そのため、傾斜している土地は通気性や日照に優れているので、大変栽培に適しています。また、100メートル標高があがると気温が約1℃下がるので、ぶどうの成熟はおよそ4日ほど遅れます。

 

 

また、何と言ってもワインに影響を与えるのが土壌の構成。以下、土壌タイプとワインの関係を示したものです。

 

土壌タイプ ワインの品質
粘土質-鉄質 色の濃い、アルコール度数の高いワイン
粘土質-石灰質 繊細で、アルコール度数は適度だが、アロマの高いワイン
砂質 キラキラと輝く、軽快なワイン
砂質-石灰質 ドライで、アロマ豊かなワイン
石灰質 ボディのしっかりとした、アルコール度数のある、長期熟成タイプのワイン
粘土質-砂質 繊細さに欠けるが、大変キラキラとしたワイン
肥沃な土壌 繊細さに欠け、長期熟成には向かないワイン
湿った土
繊細さに欠けるワイン

 

 

土壌の色、温度については、一般的に白色土壌には白ぶどう品種、赤色土壌には黒ぶどう品種の栽培に適していると言われています。

 

気候条件についても、かなり大きな影響をもたらします。ぶどう樹は、日照が不足すると、花に色が着かず、白化に悩まされるしてしまうため、日照の多い気候を望みます。開花期に曇りが続くと、花は結実しません。逆に、果房が日照を受けすぎてしまうと酸を失い、糖度が高くなってしまうため、暑さの厳しい地域では、アルコール度数の高いワインとなります。

 

湿度については、ぶどうは湿度が最高70%くらいから最低40%程度を好みます。成熟期の雨は重要ですが、雨が続くとぶどう樹の成長を妨げます。

 

これらの点に加え、風、川、森からの影響と相まって、ワインのタイプ、特徴に影響を及ぼしているのです。これらが、ワインにこれだけ多くのタイプ、品質の違いが生まれる理由なのです。

 

[出典 fuente]

www.vinetur.com 2014年7月16日掲載記事

¿Por qué hay tantas variedades de vino?

※この記事は、www.vinetur.com の許可を得て掲載しております。

 

 

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