スペインガストロノミー首都2014はヴィトリア

スペインガストロノミー首都2014に選ばれたビトリアの町 (www.diariodegastronomia.com)
スペインガストロノミー首都2014に選ばれたビトリアの町 (www.diariodegastronomia.com)

17日、ヴィトリアが2014年スペインガストロノミー首都に決定しました。これは、スペインホテル連盟によって決められ、スペインにおける観光の目玉のひとつとして、国内外に対しプロモーションするものです。

 

バスク地方の州都であるヴィトリアは、『想像力があり、しっかりと、そして、自由に参加できる参加型の』プログラムであるとして、バレンシア、ウエスカ、サント・カルレス・デ・ラ・ラピタを抑え、審査員の満場一致で決まりました。このスペインガストロノミー首都、2012年はログローニョ-ラ・リオハ、2013年はブルゴスが選ばれました。

 

戦略としてのエノガストロノミー

ビトリアは、人口が243,298人の都市で、2012年にはヨーロッパグリーン都市になるなど、環境に力を入れた町です。また、主要な戦略のひとつとして、エノガストロノミー、つまり、ワインと美食を取り入れています。ビトリアは、伝統的にガストロノミーの豊かな地域にあり、天然資源に恵まれ、新鮮な素材がそのまま食卓に並ぶ場所にあり、スペインを代表するシェフを複数輩出している、スペイン国内ではガストロノミーで知られた町となっています。バスク自治州は料理界に多くの有名人を輩出しており、彼らは自分の料理学校を創設しています。イノベーションと伝統を、お皿やカスエラ(浅く底の平らな土鍋)の中で融合させるのです。伝統とイノベーションを料理に取り入れ、それを料理に活かすまでには何年もの時間を要します。国内だけでなく、世界に向けたビトリアの町のプロモーションは、そのガストロノミーの普及と密接に繋がっているのです。

 

ビトリアには、1997年にConjunto Monumental モニュメント一覧にノミネートされた、中世の町並みを残す旧市街があります。また、修復工事中の中世の城壁は現在見学することができたり、作家のケン・フォレット氏が小説“果てしなき世界”にインスピレーションを受けたという、サンタ・マリアカテドラルの修復工事も公開されています。

 

リオハ・アラベサ

リオハ・バハ、リオハ・アルタと並んでD.O.Ca.リオハのサブゾーンである、リオハ・アラベサのワインもあります。およそ13,000ヘクタールのぶどう畑を有し、ヤングワインのほか、すばらしい熟成ワインがつくられています。リオハ・アラベサには、400近くのワイナリーがあり、原産地統制委員会のコントロールのもと、年間約1億本のワインが生産されます。リオハ・アラベサのワインは、国際的にも高い評価を受けており、その品質の高さの多くは、土壌の質、カンタブリア山脈の裏に広がるぶどう畑の好立地(北部からの冷たい風から畑を守ってくれるのです)、そして、代々ワインづくりを行ってきた人々の努力と最新技術の融合によるものなのです。

 

ワインの高い品質に合わせ、リオハ・アラベサ地区では、訪れる観光客に、風光明媚な美しい景色や優れた建築物、ワインに関連した様々なアクティビティ、そして、国際的にも認められたワインと最高のガストロノミーとのマリアージュが提供されます。

 

[出典 fuente]

www.diariodegastronomia.com 2013年12月17日掲載記事

Vitoria, Capital Española de la Gastronomía 2014

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