ぶどうの成熟は大変ゆっくりと進み、9月9日には一部で収穫が開始されましたが、9月18日までは収穫を開始させたところはそれほど多くはありませんでした。
2つの収穫期
D.O.ビエルソ原産地呼称統制委員会によれば、今年の収穫は9月末の雨を隔てて、2つのブロックに分けることができるとのこと。
降雨前の第1ブロックに収穫されたぶどうは、醸造所に搬入されてきたぶどうの成熟状態がよく、見た目的にも数値的にも非常にすばらしく、またぶどうの健康状態も大変すばらしいものでした。この時点での収穫完了率は全体の約30%ほど。
降雨後の第2ブロックは、ぶどう栽培農家やワイン生産者にとっては非常に骨の折れる収穫となりました。何故なら、品質のよいぶどうのみを運び入れる必要があったためです。D.O.ビエルソ原産地呼称統制委員会は、『高品質なワインづくりにはぶどうの健康状態が非常に重要となるのですが、そのためにぶどう栽培農家およびワイン生産者が、ぶどう畑の中だけでなく、醸造所に搬入されてからもカビの被害を受けたぶどうを省く作業を惜しまずにしてくれたおかげ』と彼らのまじめな仕事ぶりを讃えました。
また、収穫量は約1500万キロで、ここには原産地呼称統制委員会の基準に満たなかったぶどうや、D.O.ビエルソに属していない生産者の収穫したぶどう、また、収穫されずに畑に残っているぶどうは含まれていません。
フレッシュかつフルーティーなワイン
また、今年のワインについては、『メンシアの赤ワインについては、ぶどうの成熟がゆっくりと進んだおかげで、アルコール度が高すぎず、バランスのとれた、非常にフレッシュかつフルーティーなワインになるでしょう。また、D.O.ビエルソで生産量が増えているゴデージョの白ワインについては、85万キロ近いぶどうを収穫、フレッシュかつフルーティで、生き生きとした、複雑味のある味わいになるでしょう』とコメント。
全体としては、D.O.ビエルソでは14,769,461キロだった昨年の収穫量の4.6%増の 15,480,872キロのぶどうを収穫しました。
うち、D.O.ビエルソのワインとなるのはこのうちの85.6%の13,248,803キロの見込み。これは、昨年の13,071,352キロの1.33%増となります。
しかし、この数値は、原産地呼称統制委員会によれば、過去5年の平均収穫量と比べると4.5%マイナスとなるとのこと。
D.O.ビエルソの2013年生産量 メンシア 9.972.911 Kg ガルナチャ・ティントレラ 156.783 Kg ゴデージョ 850.257 Kg ドニャ・ブランカ 263.503 Kg ヘレス 1.993.879 Kg マルバシア 11.470 Kg 合計 13.248.803 Kg 総収穫量 15.480.872 Kg
[出典]
www.vinetur.com 2013年10月30日掲載記事
DO Bierzo cierra la vendimia con 15,5 millones de kilos de uva, un 4,6% más
http://www.vinetur.com/2013103013767/do-bierzo-cierra-la-vendimia-con-155-millones-de-kilos-de-
uva-un-46-mas.html