D.O.Ca.プリオラートのワインを理解するキーワードは、“テロワール”と“リコレリャ”でしたね。今回はスペイン屈指のワイン生産地 D.O.Ca. 特選原産地呼称 プリオラートの村呼称 "Vins de Vila" についてご紹介。 D.O.Ca.プリオラート 特選原産地呼称統制委員会から頂いた情報を元に当方でまとめた内容です。
“特選”原産地呼称 プリオラートは、スペインで最初の自家農園醸造（エステート）ワインの認識を有し、栽培区域とワインのつながりをより強固なものにするため、村呼称 "Vins de Vila"の強化に取り組んでいます。村呼称"Vins de Vila" プロジェクトは、2009年6月11日に原産地統制委員会によって承認され、すでに12のサブゾーンがD.O.Ca.プリオラートの許可品種でつくられるワインが村呼称"Vins de Vila"として認められています。新規則によれば、生産者は原料となったぶどうが栽培されたぶどう畑が属する村呼称をワインラベルに明記することができるようになりました。
最初の村呼称"Vins de Vila" が試験的にボトリングされ商品化されたのが2007年。2012年初旬時点で、D.O.Ca.プリオラートのワイナリーが品質とテロワールを追求したワインとして、20を超えるブランドが、村呼称"Vins de Vila"ワインとして登録されています。
このプロジェクトの目的は、D.O.Ca.プリオラート特選原産地呼称統制委員長の Toni Alcover トニ・アルコヴェル氏いわく、『D.O.Ca.プリオラートの生産エリアの村々のアイデンティティをより強化すると同時に、そこでつくられるワインの特徴をより狭めるため』とのこと。事実、専門家に最も評価されているプリオラートのワインの特徴のひとつが、その産地のテロワールの表現への高い忠実性なのです。
村呼称のサブゾーンをつくるにあたり、地形、環境、気候、ぶどう栽培農家およびワイン生産者、生産者団体、歴史、経済など様々な要因を考慮し、既存の行政区分を飛び越え、それぞれの村の文化とワインを結びつけ、各サブゾーンがアイデンティティをもったワインとなるよう心がけました。
承認されている村呼称 "Vins de Vila" は次の通り：
-SUBZONA Vila de BELLMUNT
-SUBZONA Vila d’ESCALADEI
-SUBZONA Vila de GRATALLOPS
-SUBZONA Vila d’EL LLOAR
-SUBZONA Vila de LA MORERA
-SUBZONA Vila de POBOLEDA
-SUBZONA Vila de PORRERA
-SUBZONA Vila de TORROJA
-SUBZONA Vila de LA VILELLA ALTA
-SUBZONA Vila de LA VILELLA BAIXA
-SUBZONA MASOS DE FALSET
-SUBZONA SOLANES D’EL MOLAR
最後までお付き合いありがとうございます。 テロワールを追求する村呼称ワイン、注目ですね。 次回は、D.O.Ca.プリオラートの気候や代表的なぶどう品種について取り上げたいと思います。
最後になりますが、ケ・アプロヴェーチェでは、現在、ワイン会を企画中！！ 詳細決まり次第、周知させて頂きますので、お楽しみに。
［出典 fuente］
まぐまぐメールマガジン：
スペインのワイン、ガストロノミー情報 ¡Que aproveche! 3月28日号より抜粋
http://www.mag2.com/m/0001627378.html
スペインレストラン、バルの広報担当の方、イベント情報がありましたら、ぜひ、ケ アプロヴェーチェまで！
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