さて、ケ・アプロヴェーチェのメルマガ、初回はスペイン屈指のワイン生産地 D.O.Ca. 特選原産地呼称プリオラートの概要についてご紹介。D.O.Ca.プリオラート特選原産地呼称統制委員会から頂いた情報を元にまとめた内容です。
プリオラートは、ここ数年世界でも最も偉大なワイン産地のひとつに数えられるようになった産地のひとつ。特に、プリオラートのテロワールが非常に表現されていることが有名で、何世紀にも渡ってその美しい景観が保たれてきた、リコレリャと呼ばれるスレート状の土壌で、今日に至るまで、この土地でぶどう栽培を続ける村々のアイデンティティを保ってきたのです。そのため、プリオラートでは、自然と人間が作り出した景観、そしてワイン、いずれも切り離すことができない関係なのです。プリオラートのワインはテロワールそのものであり、リコレリャが純粋に表現されたものなのです。
プリオラートは176平方キロメートル、つまり、17,629haの面積を有し、現在、そのうち、1900haのぶどう畑で、 600を超えるぶどう栽培農家の手でぶどうが栽培されています。 2000年12月18日、カタルーニャ自治州農業畜産漁業省によってD.O.原産地呼称プリオラートから D.O.Ca.特選原産地呼称プリオラートとして認められ、カタルーニャで唯一の“特選”原産地となりました。
D.O.Ca. プリオラートは、タラゴナ県の中央部に位置する山間の地域。 D.O.Ca.プリオラートの北側はモンサン山脈、西側にはEl Lloar エル・リョアル山や La Figuera ラ・フィゲラ山の峰が、東方はモリョ山脈と山々に囲まれ、南側はエブロ川へと続く、シウラナ川に面しています。シウラナ川は山々の間をくねくねと曲がりくねりながら、プリオラートの地を北東から南西へと流れています。
このように、プリオラートは山間の地形のため、傾斜したぶどう畑でぶどう栽培をしなければならず、場合によってテラサ(段々畑)をつくる必要があります。また、これらのテラサはぶどう樹2本しか植えられないほど大変狭く、作業を機械化することなどできません。このぶどう畑の景観は、プリオラートの最も特徴的な一面でもあります。
最後までお付き合いありがとうございます。
D.O.Ca.プリオラートのワインを理解するキーワードは、“テロワール”と“リコレリャ”。さて、次回はこのテロワールを追求した村呼称ワインについてご紹介させて頂く予定ですので、お楽しみに。
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まぐまぐメールマガジン:
スペインのワイン、ガストロノミー情報 ¡Que aproveche! 3月7日号より抜粋
http://www.mag2.com/m/0001627378.html
スペインレストラン、バルの広報担当の方、イベント情報がありましたら、ぜひ、ケ アプロヴェーチェまで!
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